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ベルニエ カンタータ「カフェ(コーヒー)」 [曲目解説]

ニコラ・ベルニエ
 Nicolas Bernier (1664-1734)
カンタータ「カフェ」より前奏曲、エア
 Cantata Le Caffé
 Prelude/ Air Gay

ベルニエは17世紀終わりから18世紀初めに活躍した
フランスの作曲家、オルガニスト。多数のカンタータ
(歌入りのいろいろな曲集)と宗教曲が残されている。
なお妻はマラン・マレの娘である。

カンタータ「カフェ」は1703年から1712年に作曲された
ベルニエの室内カンタータ第3集全6曲の第4曲。

「コーヒーは酒の神バッカスと戦うリーダー、いつも酒の毒と
戦う」「アポロはコーヒーの栄光を祝福する」と歌われる。
ただしベルニエは「バッカス」という酒を讃えるカンタータも
作っている。

女声、ヴァイオリン、トラヴェルソ、通奏低音の小編成から
なる室内カンタータで前奏曲、3曲のエア(アリア)と
レチタティーヴォで構成される。

NTコネクション2018ではその一部を抜粋し、女声パートを
オーボエで演奏する。

17世紀、コーヒーは西ヨーロッパ各地に急速に広まり、
各都市にコーヒーハウスが生まれた。ドイツの
ライプツィヒでJ.S.バッハが有名なコーヒーカンタータ
BWV211(1734年)を作曲。それに先だって
パリではベルニエが、カフェ(コーヒー)を讃える
カンタータを作曲していた。

その他にコーヒーを題材にしたバロック音楽として
Saillie du Caffé(噴き出すコーヒー):マラン・マレのヴィオル組曲, 1711
Caffe di Campagna(カンパーニャのカフェ):ガルッピのオペラ, 1761
がある。

オリジナル編成:canto, violon ou flute, basse continue
演奏
 フラウトトラヴェルソ:丸杉俊彦
 バロックオーボエ:藤原 満
 バロックバイオリン:廣田雅史
 チェンバロ:笠原恒則

楽譜:IMSLP、室内カンタータ第1〜第7集、全38曲
Cantates françaises ou musique de chambre
 Paris: Madame Vanhowe, Mr. Poilly, Mr. Neuilly, 1745

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Bernier_Caffe_cover.jpg

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