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サンマルティーニ 6つのノットゥルノよりソナタ第4番 [曲目解説]

ジョバンニ・バティスタ・サンマルティーニ
Giovanni Battista Sammartini (1700頃-1775)
6つのノットゥルノ作品9よりソナタ第4番 ニ長調
Sonata D-dur, Six Sonatas call'd NOTTURNI's in 4 Parts, Op.9-4

I. Spirituoso
II. Andante
III. Minuetto Spirituoso

オリジナル編成:Flauto traverso, 2Violins, 通奏低音
NTコネクション編成(藤原編):
 フラウトトラヴェルソ:丸杉俊彦
 バロックオーボエ:藤原 満
 ヴィオラ・ダ・ガンバ:白澤 亨
 チェンバロ:安岡厚子
 チェンバロ:笠原恒則

サンマルティーニは18世紀半ばに活躍したイタリア、
ミラノの作曲家。父親はフランス人オーボエ奏者で
本人もオーボエ、オルガン奏者であった。

音楽のスタイルはバロック音楽からハイドン、モーツァルトなど
古典派音楽への先駆となるもので、1770年にはミラノで
少年モーツァルトと会った記録があり、モーツァルトの
弦楽四重奏曲第1番はサンマルティーニを模して
作曲されたと言われている。
兄のジュゼッペも当時のヨーロッパ屈指のオーボエ奏者、
作曲家で主にロンドンで活躍した。

ノットゥルノ(伊Notturuno)はフランス語のノクチュルヌ
(nocturne)に由来する。noxはラテン語で夜の意味。
「ノットゥルノ」と名付けられた6曲のソナタ集Op.9は
いずれもフラウト・トラヴェルソとヴァイオリンが
ソリスティックに活躍する室内楽曲。作曲年ははっきり
しないが、おそらく晩年の作で、すでにほとんど
古典派音楽の雰囲気を持っている。

今回はフラウト・トラヴェルソパートははほぼ
そのままに、ヴァイオリン2パートをオーボエと
チェンバロで分担して演奏する。

楽譜:IMSLP
出版:London: I. Walsh
表紙:
SammartiniOp9cover.jpg

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