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シャルパンティエ 器楽のためのノエル [曲目解説]

マルク=アントワーヌ・シャルパンティエ
Marc-Antoine Charpentier (1643-1704)
器楽のためのノエル H.534
Noëls sur les instruments

シャルパンティエはフランスバロック音楽を代表する作曲家で、
オペラ、宗教曲、器楽曲を多数残している。
「ノエル」はフランス語でクリスマスの歌、クリスマスキャロルのこと。
民衆の間で流行していたクリスマスキャロルを題材に、
器楽による明るく親しみやすい曲集を作曲した。
さらにシャルパンティエはクリスマスイブの夜中に行われる
「真夜中のミサ」で「器楽のためのノエル」と同じ曲に
ミサ定型文の歌詞をつけている。

現代のクリスマスのようなきらびやかさはないが、
シャルパンティエの透き通った響きをまとった
素朴な旋律のクリスマスキャロルには、独特の
魅力が感じられる。どれも2分程度の短い曲である。

1)シャストルの市民たち Les Bourgeois de Chastre
2)陽気な羊飼いたちはどこへ行く Où s'en vont ces guays bergers
3)ヨゼフはよい妻をめとり Joseph est bien marié
4)さあ話しておくれ、マリア Or nous dites Marie
5)クリスマスは来たれり A la venue de Noël
6)若き乙女は Une jeune pucelle

オリジナル編成:flûtes,2 violons, haute-contre, taille, 通奏低音
NTコネクション編成(藤原編):
 リコーダー:丸杉俊彦
 バロックオーボエ:藤原 満
 ヴィオラダガンバ(バス、テノール):白澤 亨
 チェンバロ:安岡厚子
 チェンバロ:笠原恒則

楽譜:IMSLP
自筆譜:Mélanges autographes, volume 5 BnF Gallica

作曲:1693年頃
自筆譜第1ページ
CharpentierH534autograph.jpg

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