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リュリ 抒情歌劇「ファエトン」序曲、シャコンヌ [曲目解説]

ジャン=バティスト・リュリ
 Jean-Baptiste Lully (1632-1687)
 抒情悲劇「ファエトン」序曲、シャコンヌ
 Phaëton Tragedie Ouverture, Chacconne

リュリはイタリアのフィレンツェに生まれほとんど独学で楽器や
作曲を習得後、フランスに渡りルイ14世に取り立てられ宮廷楽長と
して権勢を振るった。

フランス語によるオペラのトラジェディ・リリック(抒情悲劇)を
創作し、フランス風序曲や宮廷舞曲音楽の形式を確立するなど
フランスのみならず17世紀後半ヨーロッパ音楽界の最も重要な
人物の1人である。

抒情悲劇「ファエトン」は1683年ヴェルサイユ宮殿で初演された
古代ローマの神話原典「変身物語」を題材にした作品。太陽王
ルイ14世を礼賛する作品でもある。序曲は緩ー急ー緩の定型で書かれ、
続くオペラの世界へ聴衆を引き込む快活で華麗な音楽。
シャコンヌはオペラの第2幕第5場、バレエの伴奏として器楽のみで演奏された。

楽譜 IMSLP
出版:Paris: Christophe Ballard, 1683
phaeton_preface.jpg

オリジナル編成:管弦楽
NTコネクション編成(藤原満編曲):
序曲(2016年第4回)
 フラウトトラヴェルソ:丸杉俊彦
 バロックオーボエ:藤原 満
 ヴィオラダガンバ:阿部真紀子(富山公演)
 ヴィオラダガンバ/トラヴェルソ/リコーダ:白澤 亨(上越、新潟公演)
 チェンバロ:安岡厚子
 チェンバロ:笠原恒則

シャコンヌ(2017年第5回)
 フラウトトラヴェルソ:丸杉俊彦
 バロックオーボエ:藤原 満
 チェンバロ:安岡厚子
 チェンバロ:笠原恒則