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NTコネクション 越中越後古楽ノ盟 第六回「食卓の音楽」 [公演プログラム]

NTコネクション 越中越後古楽ノ盟 第六回 上越・高岡公演(ピリオド楽器による演奏)
ターフェルムジーク「食卓の音楽」
コーヒータイムコンサート

古楽器によるバロック音楽
+天使の如く美味な菓子
+悪魔の如く黒い珈琲
=贅沢なる貴族の午後

N(iigata)とT(oyama)の古楽器奏者でお送りするこのシリーズ、
今回は「食卓の音楽」と銘打たれた、いにしえの曲たちを、
珈琲とお菓子を召し上がりつつお聞きいただきます。
王侯気分の贅沢なひとときをどうぞ!

上越公演 2018年10月27日(土)16:00開演(15:45開場)17:00終演予定
  高田まちかど交流館(旧第四銀行高田支店) (新潟県上越市本町3-3-2)
高岡公演 2018年10月28日(日)14:00開演(13:30開場)15:00終演予定
  ふくおか総合文化センターUホール (富山県高岡市福岡町大滝44)

演奏曲目
ゲオルク・フィリップ・テレマン
Georg Philipp Telemann (1681-1767)
「食卓の音楽」第2集 組曲ニ長調 TWV55:D1より
 „Tafelmusik“ Seconde Production
 序曲 Ouverture

  Lentement/Vite/Lentement

「食卓の音楽」第2集 三重奏曲ホ短調 TWV42:e2
 „Tafelmusik“ Seconde Production
 Trio e-moll

 Affettuoso/Allegro/Dolce/Vivace

「食卓の音楽」第3集 四重奏曲ホ短調 TWV43:e2
 チェンバロ二重奏版(Pierre Gouin編曲)
 „Tafelmusik“ Troisieme Production, Quartuor e-moll

 Adagio/Allegro/Dolce/Allegro

ヨハン・フィッシャー
 Johann Fischer (1646-1716)
「食卓の音楽」より組曲ハ長調
 Suite C-dur in „Tafelmusik“ (Musicalische Fürsten Luft)


ニコラ・ベルニエ
 Nicolas Bernier (1664-1734)
カンタータ「カフェ」より
 Cantata Le Caffé


「食卓の音楽」第1集 四重奏曲ト長調 TWV43:G2
 „Tafelmusik“ Premier Production, Quartuor G-dur

 Largo-Allegro-Largo/Vivace-Moderato-Vivace/Grave/Vivace

アンコール
ヨハン・ゼバスチャン・バッハ
 Johann Sebastian Bach (1685-1750)
管弦楽組曲第2番ロ短調BWV1067よりブーレ
 Bourrée from Ouverture (Orchestral Suite) h-moll BWV1067

出演
 リコーダー/フラウトトラヴェルソ:丸杉俊彦
 バロックオーボエ:藤原 満
 バロックヴァイオリン:廣田雅史
 チェンバロ:安岡厚子
 チェンバロ:笠原恒則

入場料:1500円(全席自由)
 前売り券または事前予約では、お菓子、飲物が付きます
 当日券では、飲物のみが付きます
  お菓子協力:manmaru terrace(新潟県上越市三和区
  コーヒー協力:梨ばろ珈琲(富山県富山市)

上越・高岡公演主催:NTコネクション
ご予約/お問い合わせ:
 e-mail joetsubach-2016@yahoo.co.jp(藤原)
 TEL & FAX 076-471-5672(安岡)

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高田まちかど交流館駐車場情報 [公演プログラム]

高田まちかど交流館付近の駐車場情報(2018/9/8更新)
駐車場地図4.jpg

1)本町3丁目駐車場(旧第四銀行):建物脇
 30分毎に100円、28台
 本町商店街と上越市南出張所駐車サービス券利用可能
2)上越市営大手町駐車場:広い
 最初の1時間無料、その後30分毎に100円、62台
 本町商店街と上越市南出張所駐車サービス券利用可能
3)雁木通りプラザ駐車場:地下(屋根付き)
 最初の1時間無料、その後30分毎に100円、42台
 本町商店街と上越市南出張所駐車サービス券利用可能
 午後10時閉鎖、車高制限2.1m
4)イレブンプラザ駐車場:
 30分毎に100円、41台
 イレブンプラザ利用割引あり(60/90分)
5)本町3丁目駐車場
 土日最初の30分無料、その後30分毎に100円、27台
 本町商店街駐車サービス券利用可能

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フィッシャー 食卓の音楽 [曲目解説]

ヨハン・フィッシャー
 Johann Fischer (1646-1716)
「食卓の音楽」組曲ハ長調より
 Suite C-dur in „Tafelmusik“ (Musicalische Fürsten Luft)

ヨハン・フィッシャーは1646年南ドイツのアウクスブルクに
生まれたドイツの作曲家、ヴァイオリニスト。ルイ14世の
宮廷楽長リュリの写譜係を務めたのち、ドイツから北欧各地で
活躍した。

「食卓の音楽」Tafelmusikは1702年にハンブルグで出版された
3声または4声の器楽曲集。7つの組曲とポーランド風舞曲で
合計64曲からなる。明確な楽器の指定はなく各種の組み
合わせが可能な音域で書かれている。

組曲ハ長調は序曲と短い7曲からなる4声の組曲。
王侯貴族の宴席に似合いそうな、明るくのびやかで
聞きやすい曲が並ぶ。

1706年にこのターフェルムジークを含めた75曲からなる
Musicalische Fürsten Lust(「音楽的な王侯の気分」)という
リューベックで出版された曲集が、現存している。

なお、生年の近いやはりドイツの作曲家Johann Caspar
Ferdinand Fischerと血縁関係はないらしい。
またモーツァルトと同時代にオーボエの名手と言われた
Johann Christian Fischerとも関係はないらしい。

参考:Kulturportal West-Ost(ドイツ語)

オリジナル編成:Dessus, Haute-Contre, Taille, Basse
演奏
 リコーダー/フラウトトラヴェルソ:丸杉俊彦
 バロックオーボエ:藤原 満
 バロックヴァイオリン:廣田雅史
 チェンバロ:安岡厚子

楽譜:IMSLP, Musicalische Fürsten Lust
出版:Lübeck: Peter Böckmann, 1706.
1706年版の表紙
Fischer-Musicalische_Fürsten_Lust_cover.jpg

テレマン 四重奏曲ホ短調(チェンバロ重奏) [曲目解説]

ゲオルク・フィリップ・テレマン
 Georg Philipp Telemann (1681-1767)
「食卓の音楽」第3集 四重奏曲ホ短調 TWV43:e2
 „Tafelmusik“ Troisieme Production, Quartuor e-moll
 Adagio/Allegro/Dolce/Allegro
 Pierre Gouin編曲

「食卓の音楽」第3集第2曲として1733年出版された
トラヴェルソ、ヴァイオリン、チェロ、通奏低音の四重奏曲。

緩ー急ー緩ー急の教会ソナタ形式でしっとりとした
情感漂う佳曲。4つの旋律楽器を2台4手チェンバロに
移して演奏する。

オリジナル編成:flauto traversiere, violino, violoncello, fondamento
演奏:
 チェンバロ:安岡厚子
 チェンバロ:笠原恒則

手稿譜、編曲版:IMSLP

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テレマン トリオソナタ [曲目解説]

ゲオルク・フィリップ・テレマン
 Georg Philipp Telemann (1681-1767)
「食卓の音楽」第2集 三重奏曲ホ短調 TWV42:e2より
 „Tafelmusik“ Seconde Production
 Trio e-moll Affettuoso/Allegro/Dolce/Vivace

「食卓の音楽」第2集第4曲として1733年出版された
トラヴェルソ、オーボエ、通奏低音の三重奏曲。

緩ー急ー緩ー急の教会ソナタ形式。同じような形式で
テレマンは木管旋律楽器のためのトリオソナタを
数多く作曲している。「食卓の音楽」の1曲ではあるが、
軽く作られた曲ではなく、よく練られた力作。

オリジナル編成:flauto traversiere, oboe, violoncello e fondamento
演奏:
 フラウトトラヴェルソ:丸杉俊彦
 バロックオーボエ:藤原 満
 チェンバロ:安岡厚子

楽譜:IMSLP

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テレマン 組曲ニ長調 [曲目解説]

ゲオルク・フィリップ・テレマン
 Georg Philipp Telemann (1681-1767)
「食卓の音楽」第2集 組曲ニ長調 TWV55:D1より
 „Tafelmusik“ Seconde Production
 序曲 Ouverture
  Lentement/Vite/Lentement

オリジナル編成:Oboe, Tromba, 2Violino, Viola, Violoncello e fondamento
NTコネクション版(藤原編曲):
 フラウトトラヴェルソ:丸杉俊彦
 バロックオーボエ:藤原 満
 チェンバロ:安岡厚子
 チェンバロ:笠原恒則

テレマンはドイツ後期バロック音楽を代表する作曲家。
J.S.バッハ、ヘンデルとほぼ同時代に活躍し、存命中は
ヨーロッパ随一の人気があったとされる。

「食卓の音楽」第2集の序曲(組曲)として1733年出版された。
管楽器はオーボエとトランペットという現代楽器では通常は
考えられない組み合わせ。

当時の定型の序曲でゆったりした4拍子ー快速な3拍子ー
ゆったりした4拍子からなる。ニ長調という調性と
管楽器の特性を生かした明るく華やかな序曲。

楽譜:IMSLP

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ベルニエ カンタータ「カフェ(コーヒー)」 [曲目解説]

ニコラ・ベルニエ
 Nicolas Bernier (1664-1734)
カンタータ「カフェ」より前奏曲、エア
 Cantata Le Caffé
 Prelude/ Air Gay

ベルニエは17世紀終わりから18世紀初めに活躍した
フランスの作曲家、オルガニスト。多数のカンタータ
(歌入りのいろいろな曲集)と宗教曲が残されている。
なお妻はマラン・マレの娘である。

カンタータ「カフェ」は1703年から1712年に作曲された
ベルニエの室内カンタータ第3集全6曲の第4曲。

「コーヒーは酒の神バッカスと戦うリーダー、いつも酒の毒と
戦う」「アポロはコーヒーの栄光を祝福する」と歌われる。
ただしベルニエは「バッカス」という酒を讃えるカンタータも
作っている。

女声、ヴァイオリン、トラヴェルソ、通奏低音の小編成から
なる室内カンタータで前奏曲、3曲のエア(アリア)と
レチタティーヴォで構成される。

NTコネクション2018ではその一部を抜粋し、女声パートを
オーボエで演奏する。

17世紀、コーヒーは西ヨーロッパ各地に急速に広まり、
各都市にコーヒーハウスが生まれた。ドイツの
ライプツィヒでJ.S.バッハが有名なコーヒーカンタータ
BWV211(1734年)を作曲。それに先だって
パリではベルニエが、カフェ(コーヒー)を讃える
カンタータを作曲していた。

その他にコーヒーを題材にしたバロック音楽として
Saillie du Caffé(噴き出すコーヒー):マラン・マレのヴィオル組曲, 1711
Caffe di Campagna(カンパーニャのカフェ):ガルッピのオペラ, 1761
がある。

オリジナル編成:canto, violon ou flute, basse continue
演奏
 フラウトトラヴェルソ:丸杉俊彦
 バロックオーボエ:藤原 満
 バロックバイオリン:廣田雅史
 チェンバロ:笠原恒則

楽譜:IMSLP、室内カンタータ第1〜第7集、全38曲
Cantates françaises ou musique de chambre
 Paris: Madame Vanhowe, Mr. Poilly, Mr. Neuilly, 1745

第1ページ
Bernier_Caffe_cover.jpg

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テレマン 食卓の音楽 [曲目解説]

「食卓の音楽」„Tafelmusik“ について
「食卓の音楽」„Tafelmusik“(独)、«Musique de table»(仏)、
"Tablemusic"(英)は16世紀から18世紀にかけて、ヨーロッパの
王侯貴族が宴会などで楽しむために作られた楽曲。

BGMの一種といえるが、王侯貴族が音楽家の
パトロンであった時代であり、バロック初期から
後期まで多くの作曲家の作品がある。

例:
ダウランド(Dowland, Robert):Musical Banquet(1610)
シャイン(Schein, JH):Banchetto Musicale(1617, Leipzig)
ビーバー(Biber, HI):Mensa Sonora (1680, Salzburg)
プレイフォード編(Playford, J):The Banquet of Musick(1692, London)
フィッシャー(Fischer, J)Tafelmusik(1702, Hamburg)
ハイニフェン(Heinichen, JD):Tafelmusik(18世紀初め)


テレマンの「食卓の音楽」
とはいえ、現在「食卓の音楽」といえばテレマンの
「ターフェルムジーク」(フランス語で«Musique de table»)である。
この曲集は、管弦楽組曲、四重奏曲、コンチェルト、三重奏曲、
独奏曲、終曲を1セットとして全3巻、18曲からなる。

全ての曲が異なった編成で、木管楽器、金管楽器、弦楽器、鍵盤楽器
それぞれの特長を存分に生かしている。全て演奏すると4時間程度は
必要な「食卓の音楽」の集大成といえる質量とも充実した曲集。

1732年に予約販売募集したところ、ヨーロッパ全域からの注文予約者は
186名に上り、206部が1733年に3回に分けて1部8ターラーで
頒布された。当時乳牛1頭が9ターラー、ライプツィヒ市長の年収が
1500ターラーという記録があり、かなりの収入を得たことになる。

1人の王様に養ってもらうのでなく、不特定多数の人に広く
楽譜を直接販売して利益を得るという音楽家の新しい
ビジネスモデルを確立したという点でも、テレマンは
画期的な作曲家であった。

テレマン「食卓の音楽」の予約購入者リストの一部。
ヨーロッパ各都市からの注文者の中に、
ロンドン在住のヘンデルやBlavet(パリ)、
Quantz(ドレスデン)、Pisendel(ドレスデン)
といった当時の高名な音楽家の名前もある。

Telemann-Tafelmusik_book_21cover.jpg
赤丸がヘンデル

楽譜:1733 - Hamburg: Telemann自身

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テレマン 四重奏曲ト長調 [曲目解説]

ゲオルク・フィリップ・テレマン
Georg Philipp Telemann (1681-1767)
「食卓の音楽」第1集 四重奏曲ト長調 TWV43:G2
 „Tafelmusik“ Premiere Production, Quartuor G-dur
 Largo-Allegro-Largo/Vivace-Moderato-Vivace/Grave/Vivace

オリジナル編成:flauto traversiere, oboe, violino, violoncello e fondamento
演奏
 フラウトトラヴェルソ:丸杉俊彦
 バロックオーボエ:藤原 満
 バロックヴァイオリン:廣田雅史
 チェンバロ:笠原恒則

「食卓の音楽」第1集第2曲として1733年出版された
トラヴェルソ、オーボエ、ヴァイオリン、通奏低音の四重奏曲。
明るく伸びやかな曲調の中に、高音旋律楽器それぞれの
特長が生かされている。

第1楽章が緩ー急ー緩、第2楽章が急ー緩ー急となっている
少し変わった構成。各楽器の短いカデンツァの第3楽章に続く、
快活な第4楽章で曲を閉じる。

楽譜:IMSLP


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