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ラモー コンセール形式によるクラブサン曲集第1番 [曲目解説]

ジャン=フィリップ・ラモー
 Jean-Philippe Rameau (1683-1764)
コンセール形式によるクラブサン曲集第1番(1741)
 Les pièces de clavecin en concerts: Premier Concert
 1. クリカン La Coulicam
 2. リブリ La Livri: Rondeau Gracieux
 3. ヴェジネ Le Vézinet

オリジナル編成:Violon, Viole, Clavecin
NTコネクション2016編成:
 チェンバロ:安岡厚子
 チェンバロ:笠原恒則

ラモーはフランス後期バロック音楽の作曲家、理論家。
オルガニストとして活躍の後、特にオペラ、バレ音楽で名声を博し、
「王室付作曲家」の称号を得た。また和声法の理論を体系化し、
Traité de l'harmonie(和声論、1722年)
Nouveau système de musique théorique(音楽理論の
新体系、1726年)
は歴史的な音楽理論書である。

コンセール形式によるクラブサン曲集はラモーが音楽を
教えていた貴族の館でのサロンのために作曲された。
作曲者自身が「クラブサンだけで演奏可能」と述べており、
クラブサン(チェンバロ)が中核となり、ヴァイオリン、
フルート、ヴィオラダガンバが彩りを添える。

各曲には内容を連想させる人名や地名など表題が付けられている。
NTコネクション2016では、旋律楽器パートもチェンバロに
あてて、「クラブサンだけで」演奏する。

1. クリカン 勇壮なペルシャ王の名前
2. リブリ 1731年になくなったフランスの伯爵の追悼曲
3. ヴェジネ パリ郊外の森

楽譜:IMSLP
初版:Paris: l'auteur [J.P. Rameau], La Veuve Boivin, M. Le Clair, 1741
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